2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

不器用貧乏

4月のグランドで 子どもたちはつったっている ラムネの栓が抜けなくて 大阪名物と触れ歩きながら 玉せんを焼いて おどおどと包む 食べたこともないのに 青空は何を隠しもっているのだろう 鍋に煮立てたコーヒーは誓ってうまくはない おばちゃんらは競って飲…

終わりなき宴なし

年少い 局よ 安心してたもれ わらわの字典には お節介の次に セックスは あろうとも 説教は ないものを 年少い 局よ なんと こころえる この世の果ての滝まで睨み 人のなりわいを奪うとは 鬼もやらぬこと 蜜月を 探しくたびれた 年少い 局よ そなたもいつか…

海ねこ。さんからのMailより

自作の詩を比較的早く探しだすことができたのは、「古本 海ねこ」さんのおかげです。私は仕事柄、ほとんど家におらず、受け取りが難しいため、ネット購入は、これが二回目で初心者同然でした。ネット環境も普段は携帯しかもっていません。しかし、こんなたど…

『鳩よ!』30号昭和61年5月号

『未練』先刻さようなら言ったのに締括り容易に きまらぬではこれを無理に封筒 こじ入れ終わります いつもボールペンの匂いがする人 酒の匂いだよお陽気なこがいう きね屋のシュークリームたべる人だから 上戸ではない推測する目の前 女の子らは※ 小倉パンの…

鳩よ !28号 昭和61年3月号より

『東』 辞書にある雪(snow)だけで満足 姿勢は四季に不真面目 事実上とざされていたがもう はるだ。今はハルミの春 これはからくりほんとは冬の 心理の上では春に濡れてる 降り続くひとひらひとつぶひとひら その中で熱を発してもうすぐ そこにくる三月 つ…

マルク

あの時に 涙は涸れたらしい 古本屋 有時庵の裏は もう駐車場だ お前が降りられなくなった柿の木は残ってるけど スポイトでミルクを与えた日々 お前はメロンが好きだったっけ牛のような模様だったが 瓦に寝ころべば しなやかで いいおんなだったよ 一緒の布団…

徒労

メールで詩を送ったら、字がちらばり放題!携帯も使いこなせてないとは。今日は詩はアップせずです。昨日のマイケル・クライトンは、『インナートラベル』だったか、自伝のエピソードをひきました。私にとってマイケル・クライトンは恋のお師匠さんです。ク…

マイケル・クライトン賛江

ラーメン屋では一口餃子を頼む人ばかりだ テレビはつやつやと虹色になっている マイケルクライトンさん逝去 享年66歳 生一丁、他のご注文はあとで 顎を上げればおたまが鳴る ファンファーレのように クライトンさん のこされた日々 キリマンジャロの険しさ…

五輪の日

船頭(おばあさん)の笑顔が ハレーションをおこして手招きしているのに 水閣はぼんやりとしたみどりの中だ 藍印花布は驟雨に 垂れ下がる しまわれもせず この国の最高沸点の日 先途のない私たちは 燃料サーチャージを嘆きながら 跨橋をくぐり、塔を廻って、…

発掘作業開始

kyoさんにご質問を受けたので、二月十四日の詩について井坂洋子さんの解釈を読むべく、『ことばはホウキ星』(ちくま文庫)を家捜ししましたが出てきません。借りてある倉庫に入れてあるのかもしれません・・だいぶ昔に一宮の22号沿いのブックオフで手にいれ…

円頓寺商店街 一箱古本市

郡上市の友人を誘い、円頓寺商店街に出かけました。岐阜市で最近開業された「徒然舎」さんの一箱を拝見するために、のどかな商店街を東から西へ。はじめてお会いした徒然舎さんは、春風のようなたたずまいでした。途切れず手を伸ばすお客さん達へ丁寧に接客…

名古屋へ

夕刻、シマウマ書房に出かけます。岡崎武志さん、山本善行さんを始め、本を愛する皆さんのお話が楽しみです。勤めている社会福祉法人で利用者さんにつくってもらったかりんとうを差し入れに持っていく予定ですが、文学談義の場なのに我ながら行動様式がおば…