海ねこ。さんからのMailより

 自作の詩を比較的早く探しだすことができたのは、「古本 海ねこ」さんのおかげです。私は仕事柄、ほとんど家におらず、受け取りが難しいため、ネット購入は、これが二回目で初心者同然でした。ネット環境も普段は携帯しかもっていません。しかし、こんなたどたどしい注文にも、海ねこさんは迅速、かつ丁寧に応えて下さり、おかげで「東」「未練」をアップすることができました。久々の詩と対面できた嬉しさに、昨日、海ねこさんにお礼のメールを差し上げました。こんな嬉しがりの怪しい客に、海ねこさんは次のようなお返事を下さいました。許可をいただいて、一部紹介させて頂きます。


 お役に立てましたことを心から喜んでおります。「鳩よ!」のデータ入力をしたのは、某古書店で働いている女性で、バイトで入力を手伝ってくれました。金子さんの名前を打ち込んで、本をお届けできることになったのは彼女のおかげです。



 「鳩よ!」の自分の詩が載った号が海ねこさんにあるとは、かなり前から気がついてはいました。そして、手に入れて初めて、詩人として活動した期間が無に等しい私の名前が何故載っていたのか、その不思議に気づきました。有名な方がいくらでもとりあげられている雑誌です。消えた詩人一人を記載しなくたって、誰も困らないでしょう。それなのに、書物の大海からこの名前を拾い上げて下さった方がおられることに胸が熱くなりました。見知らぬ方の丹念な、そして真撃な仕事ぶりに「神は細部に宿りたもう」という言葉を思い出しました。もっと平静な文面でご紹介するのが本来なのでしょうが、興奮さめやらぬままに書いておりますので失礼いたします。年度も押し迫り、毎日やっつけ仕事で日を終えている私ですが、目の前のことに丁寧に向き合うことを見知らぬ方に教えていただきました。ほんとうにありがとうございました。