この身体を透かせば 宇宙から飛散した成分が 残らず見つかるという 夜が しみわたった 七月の大気は 湿ったシーツのようで 束の間 細い口笛で 星の歌を鳴らせば 血を食んで生きている ことを 忘れられるだろうか
出会うタイミングで、印象が違ってしまうのは、本も、人も同じなのかも知れない。 上林暁『聖ヨハネ病院にて』が、少し前に本屋に並んだ時、ちょうど杉田久女の伝記や高村智恵子に関する本を読んでいた。精神疾患に理解が進んでいない時代の病院の、患者の治…
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