2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

朽ちてゆく ような こころばえを バケツにあければ 魚の骨 タマネギの皮 疼痛も くれてしまえ いつか 底の薄い靴で 住宅街をあるいた 薄暮が来ると 焦燥はなだめられ ねぐらに帰る 分厚い時間に へだてられたのに また 街頭に もどってきたようだ あのとき …

婦人公論

ブログを始めてすぐに書いた「マルク」という詩を井坂洋子さんが選をしている婦人公論に送ったところ、今発売の号で佳作の中に入っていた!佳作は選が読めないから残念だが、まだそこまでいってないということだろう。『高嶺町のマルク』と改題したのがよけ…

ココロノクニ

さっき昇った陽も 搾りたての空気も 降ってきた雨も 犬の遠吠えだって 澄んで映る体毛が生えない前提の 日本の女子達よ きれいにしろと セケンはいうけれど なりを気にして 大決壊したこころは 小さなまじないでは なおらない スクーターが運んでくる本日の…

デクレッシェンド

丑三つに起きて 間に合わない間に合わないと 内職にはげみにはげみ 所詮老いて 少なからず死ぬと行き先は知っているけれど 楽しく生きてはいないけれど はたらくわたし 蛍火みたいな充電地はあなたに はなす前に すうっと消えるのね もうくらいくらい明け方…

タイムオーバー

遠くまで ハンドルを握って きた 振り返れば あの夜空だ 手の甲に 幾筋の跡頭いっぱいの理屈でも 繋ぎとめられない あんなに大事だったひとよりも ふとった悪夢に 胸を潰されていたりもう一度眠ったら 何処に着くのだろう まだまだか ながれに ながれて

正宗白鳥

休みの終わり、3日の夜に酔っぱらって往来堂で買った深沢七郎の『言わなければよかったのに日記』を広げる。正宗白鳥に「先生は酒の・・、菊正宗の・・?」と聞く天真爛漫。「ボクはそんな家とは何の関係もないよ」と返す正宗白鳥もこの日記の中では飄然と…

西新井から根津の甚八

昨夜はなぜか西新井で泊まり、今朝は静岡から出てきた友人と西日暮里で待ち合わせ。まずはコシヅカハムへ向かったところ、まだ開店前でした。すし乃池で穴子を食べて、古書ほうろうへ。北畠八穂の随筆を購入後、いったん友人と別れ、ほうぼう回りましたが古…

いざ!不忍

今の懐状態では、普通は行かない(行けない)筈のブックストリートにバスに乗って出かけることにしました。昨夜、会議がなかったら、その後気晴らしにロー○ンへ寄らなかったら、ゴロ寝連休でしたが、人生前途は分からない。ロッピーがあんなに便利とは知らな…

譜面

昼飯をとるのが稀な人も いるんだし 当たり前じゃない 世の習い事は標榜すればすりきれる 貧しいことも 誰かを愛してることも 回りくどく 体温そのままに 不親切に生きてやろうこやぎの角のように 頭では支えきれない 不逞さもある抜け殻の外を眺めやれば 呼…