譜面

昼飯をとるのが稀な人も
いるんだし
当たり前じゃない
世の習い事は

標榜すればすりきれる
貧しいことも
誰かを愛してることも
回りくどく
体温そのままに
不親切に生きてやろう

こやぎの角のように
頭では支えきれない
不逞さもある

抜け殻の外を眺めやれば
呼吸の続きが落ちている
歩み出すまでに
陽はいくつめぐるだろう
タマネギを
刻んで
味噌でも溶くか