発掘作業開始

 kyoさんにご質問を受けたので、二月十四日の詩について井坂洋子さんの解釈を読むべく、『ことばはホウキ星』(ちくま文庫)を家捜ししましたが出てきません。借りてある倉庫に入れてあるのかもしれません・・だいぶ昔に一宮の22号沿いのブックオフで手にいれた記憶があるのですが、すみません。ここで、裏づけもなしでお答えするのも何ですが、お待たせしているので、まずは自注を。作者としては、食べてしまうという具体的な現象を、経験を咀嚼するというか、つらい感情を噛み砕くというような表現にもっていこうとしているかとおもいます。「机の上は決まった形」では、確かにハートチョコレートが頭に浮かんでいますが、意味というより、ここですらりとした音で平静な一呼吸を入れ、つぎからは濁音、拗音をいれて音を太くし、たたみかけ、クライマックスを意図しています。謡などの調子が激しくなるところのような感じですか。今だったら、こういうヒトは肉食女子とでもいうのでしょうか。副題に「野生の証明」と入れたいところですね。薬師丸ひろこさん全盛の時代でした。
 井坂さんもそこは「強くりりしい女の子」像を結ばれたように書いてあったと記憶していましたが、kyoさんは食いしん坊を思い浮かべられたんじゃないですか?一面ではあたってます。

 今日やっと「古本 うみねこ」さんに鳩よ!28号、30号を注文しました。昨日、ジュンク堂で『メールは一分で返しなさい』という本を見かけ、「無理無理」と心中思いましたが、やー!うみねこさんの対応される早さには驚きました。思えば、鳩よ!の目録に、こんな無名の者の名前を載せて下さっていたから探す術があったんですよね・・本当にありがたいことです。ついでに友部正人さんの詩集『空から神話が降る夜は』(思潮社)のコラムを書いた号と、修学旅行で新撰組の縁の地を訪れたことを巻頭に書いた号を買おうと思いましたが、ちょっとそれは表紙の記憶だけでは分からず、大人買いは来週給料が入ってから考えることにしました。しかし、売り切れている号もあるしであせります。はー!こりゃ、校舎が移転したあとのタイムカプセル探しみたいになってきました。