頌栄

稲のミルクが熟してくると
しらんだそらを蔽うほどの群れは
必死の声を上げる

頭をもたげた地上のかげは
犬稗も同然
つややかなまなこの死角に置かれる

茶色に立ちのぼる唱和は石を投げる老人も
ちまたの猫も
ばらばらにして無数に広がり
集約しては
弧線にかかって朝をしめくくる



 「二月十四日」ご注文ありがとうございます。只今製作しております。山本善行さんはお家のご都合で高知に行っておられます、ご迷惑をかけなかったかと心配です。

今日は、旧作を探す際にお世話になった古本うみねこさんに力強いメッセージをいただき、一層励まされました。また徒然舎さんにもブログでご紹介いただきました。また、岡崎武志さんと山本善行さんのお知り合いにも次々とご注文いただきありがとうございます。 週末に製作させていただきますので、しばしお待ち下さい。