円頓寺商店街 一箱古本市

 郡上市の友人を誘い、円頓寺商店街に出かけました。岐阜市で最近開業された「徒然舎」さんの一箱を拝見するために、のどかな商店街を東から西へ。はじめてお会いした徒然舎さんは、春風のようなたたずまいでした。途切れず手を伸ばすお客さん達へ丁寧に接客されていたのが印象的でした。本日だけで90冊以上の売り上げがあったと日記に書かれていましたが、すごい!これから益々繁盛されて、岐阜の古本界をより身近なものにしていただきたいと願っています。

 シマウマ書房のスムーストークは、温かな笑いが随所でまき起こる座談会でした。思わず頷いてしまったのは「実務に長けた(A型の!)人がいないと力ある同人誌はできない」というお話です。A型の会計係がいた時は盛んだった同人誌が、O型ばかりになった途端2年で潰れた記憶があるだけに、印象的でした。しかし、発送なども林さんがやっておられるとは仰天です。編集には携わっていないのですが、私は職場の通信の発送係なのです。これが、原稿集めと編集が毎回押しに押し、2000部の封筒詰めに1日しかないということが頻繁で、発送日が決まっているだけに毎回肝を冷やす思いです。発送エレジーが作れそうです。しかし、これからは深夜の夜間受付窓口で「自分だけじゃない」と昨晩のお話を反芻することにします。

 お話の終わった後、岡崎さんと山本さんに、昔書いた詩を掲載していただいたことについてお礼を言いに言ったところ、岡崎さんから、今は何も書いていないことに「もったいないよー」という言葉をいただきました。その場は、うろたえ、返答がしどろもどろになってしまいましたが、帰りの電車で、39にして、立志というんでしょうか、覚醒したような、新しい気持ちになりました。

 畠中理恵子さんもいらして、アクセスさんのお話もたくさん出ていましたね。私も、各地で独自に出されている発達支援の冊子を探しに寄らせていただいていました。また「きんこん土佐日記」(村岡マサヒロ 高知新聞社)「田舎暮らしご馳走帖」(杉山あおい&彰 無明舎出版)など、アクセスさんで知った大好きな本達を思い出して胸が一杯になった夜でした。

 


 ちなみに「きんこん土佐日記」はその後、2巻を買うために高知に出かけ、行商のように買いこんで、無理やり配ったくらいなのですが、ここに書くまで3巻のこと忘れていました。ああー!