2011-02-28 皿 幼魚のような時を経て 手足がやっと 邪魔にならなくなった もう 重い頭を それほど頼みに しなくとも いいのに 怒声や いちめんの涙を 細かい疑問で 包まずに 軒下でやり過ごす すべはないのだろうか 花が朽ちても いつまでも なぜという人はいない 起きた犬は 飼い主と 皿を 眺めている 追わない夢など 溜めて どうしようというのだ 白い尾は揺れる