2011-12-17 百歳白書 働かざるもの 食うべからずの国では 床の間の花のように 人も 長持ちしなくては ならないらしい 深夜のファミレスの店員 は 二十年前から変わらない どころか 説明もなく 若返っている 不惑越えの 選手は退かず 良い歳のお母さん達も 自発的に脱ぎだし 扉を開ければ 四半世紀前から 同じ顔の先輩 銀幕も破れ ブラウン管が なくなっても その声は 今日の 茶の間にも響いて テレビなどを売って みせている 白髪の家族の 憧れの人は 一体いくつなのだろう