2011-08-14 70'S 母の歌を 瞼を閉じるために 聞いたことはない 横になるそばから 上掛けを すっぽり纏い 鼾をお守りに 父は肩山の線だけになるばかり 国道から聞こえる 旅する人の 残響を 握りしめ ねむる、そばで 子ども時代は 川霧の下手に 消えていった