2010-10-01 みしょう 手渡された、広告の包み ころがった 五つの芽を 爼に胡瓜と並べ 黄色い灯りを点ける 野菜のような バスの中の人々を眺めて 雨粒のような 無心さを取り戻してきた 喜びも怒りも寄り添って こない 人に閉ざされた往く道 けれど かなしい言葉を ことさら信心しなくとも 本日も ゆうげにする 空も水も まだ残っている