秋冷




24時間レストランの
明るさから解放されても
時間の糸口は
どこにあるか
分からずじまいで
一応の帰り道



猫達は
ゆるんだ季節に
笙のような声を
響かせていた



さかむけが増えて
引っかかり、引っかかり 月は昇ってくる
弱い風が
するすると全てを外して
肩に
柔らかな余震を残していった