終劇



道は
どこにでもあったろう



枯れたものをかきあつめ
華やかに
焔をたてようとも
濁世に浸かり
人より強かろうと



歳月は来たのだ
地に陽を当てねば
根は一面 絶えるだろう



苦が怖くとも
これからの距離は
それより先はのびない



文字盤のない時計は
死はまだかと
案外陽気に
時をうつ
その音ごと
手首に嵌めては
朝にでて
置き忘れた塵のことを
思い返したりする