朝に人は
石の塔を建てている



自分の泥に条をひいて
後生大事にはみださない
とは
それが何を生む



悔悟
の歯触りを確かめながら
掴まえられる眺めもあり



離れてから生まれ

消え失せた鳴き声
いつまでも
口を養ってもらいたがる
羽の退化したものもいる



頭にあることを
たまさかに
調べるふりも
良かろうが

一番大切なことではない


招かれて歩き出した道は
自分のなかにはない



わたしたちは塩水の滴
理などなく
飛散する