日勤



古い如雨露は
四方に
水を放ち
情けない姿ながら
遠い遷急線に
虹をかけた



改装中の
青空は
廊下の
果てにあり
ユーカリがいっぽん
皮を脱ぐ



日暮れまで
留守を守れば
すべては終わると
信じて
針を見つめた



そして
生きて正午に
さしかかれば
もう
さして大事ではない
すべての約定



ひなたに
浮き出てくる
固い枝葉のかげで
やがて
命を養う
音が聞こえてくる