2010-07-16 日勤 古い如雨露は 四方に 水を放ち 情けない姿ながら 遠い遷急線に 虹をかけた 改装中の 青空は 廊下の 果てにあり ユーカリがいっぽん 皮を脱ぐ 日暮れまで 留守を守れば すべては終わると 信じて 針を見つめた そして 生きて正午に さしかかれば もう さして大事ではない すべての約定 ひなたに 浮き出てくる 固い枝葉のかげで やがて 命を養う 音が聞こえてくる