撃たれて死ぬ運命を

遠山は手を結び
世界を閉ざしていたはずだが
引き留める木々もなく
逼迫すれば
祖先の頃より
出ていかなくてはならない


コーヒーに
気をとられて
何万ものページは閉じられた



撃たれて死ぬ運命を
つくりだしたのは自らだろうか
幼き日が
その人にもあり
射抜かれて命を落とすことが
未来にあると
気づいていただろうか


伝え聞いたことは
もう
いつのことだか分からない小さい囲みは薄れゆく


そんな夕べに考える
私たちは
みせしめを受けるために
貧しくあるのだろうか


そして、Twitter(2)

 Twitteにはブログからお馴染みの古書店主の胡蝶書坊さんや徒然舎さん、詩人のpippoさんがおられ、皆さんの様子を見て、RTの仕方もぼちぼち覚えていったのだった。しかし携帯しか持っていないのでぽちぽちと果てしなく打たねばならず、記事のRTはいまでも下手くそなままであり、リンクも貼れず申し訳ないようなTwitter使いではある。  詩集の刊行は『二月十四日』という書名から、二月には出すということは決まったも同然だった。一月に入り、さてどうしようと考え、まずはTwitterのプロフィールに詩集刊行の告知を載せながら、詩に関係のあることを検索してはフォローしてみることを始めてみた。来る日も来る日も検索を続け、そんな人はあまりいないと思うから、これは私だけが知っている真実だろうが、毎日毎日×三ヶ月(検索した期間)必ず著書が読まれている詩人とは、じゃじゃーん中原中也なのであった。そんなことは予想がつく!と言われそうだが、しかし…谷川俊太郎でさえそう毎日はひっかからない。私の中では立原道造だって中也と同じくらいの比重であるが、立原道造はさっぱりで、やはり立原の記念館も経営難と聞いた。 中也をあまり知らないできたが、本人は生前に一冊しか詩集を出さなかったのに、このロングセラーどこの騒ぎじゃない持続ぶりには、本当に驚愕した。(しかしそろそろこの国も、生きている詩人にももう少しスポットをあてていただきたい。帽子ならいくらでもかぶせればいい(笑))
詩集の刊行は諸般の都合で二月十四日過ぎになったが、詩集の予約の告知を二月十四日にTwitter上で行った。その頃は、うどんというと出てくる会社が面白く語られているくらいで、「コーヒーと名前をだしただけで宣伝してきて不愉快だ!」という宣伝事件などが起こる前だったので、必死なあまり広告を一日中して申し訳なかったことだった。
 「これが、今できる精一杯」という一心だけで、やったこと、ご迷惑をかけた方がいたとしたら、心から謝ります。
 その時で1000はフォローしていたような気もするが、フォロワーは半分もいなかった。それでも、様々な方に注文していただき、後で刊行がなった時は、Twitter上でシリアルナンバーをわざわざ教えていただく現象も起き、詩集が相手に届いてるという実感を皆さんからいただいた。おかげさまで現在は、フォローは2000、そしてフォロワーは、あと少しで1000になる。詩集の刊行から二ヶ月経ち、Twitter上での広告はもう目立ってはしていないが、詩集という事情があって、牧歌的なTLにはならなかった。それが故に、今度は信じられないようなことを次々に体験する。長くなるので、それは次回に。

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