2010-04-04 ■ ブルーシート 黄土色の上着を着ていたはずだ 黒い車に点々と 花びらがはりつき 遠い遠いことを、 寝ころんで聞く 黄砂が季節を つくりかえているからだろうか 上着は持っていない 車は比喩ではなく黄色に変えた 投げた携帯から数えて もう何台目になったろう そして また巡ってきた 腰を下ろせば地面は冷たい昨日聞きたかった音色に 朝は新聞を積んで 十字に縛って提げていく こんなこころにかなうことなど 生涯にはきっとない