気づいたのなら
埋めてしまおうか
嘴は烏になり
後ろ足は猫になり
この手は栗鼠に変えよう
蚯蚓のように
こころゆくまで
地面の味をしがみながら


ウォーリードールも
焼き損じのナンも
胸を包んだ掌も
満ちた灰皿を片づけるように
からりと
翻って、
老いてまた
忘れていなければ
箪笥の飴のように
出してこればいい


指と指に残る
そのざらつき
その重み
その匂いに
すくっては
かけ
砂は便利だと
あちらを向きながら
感心している