2010-01-25 茶話 長閑な時代より 小さな糧を分けあってきた今日もまた 菓子を卓に並べるのだ お互いに 割れた爪でかろうじて 世間にぶらさがっているよふっても出てこない 様々な小槌の噂 そのうち係累を嘆き 忘れた引き出しの底を たまに眺め合う 今に滝のある平原へと 車を駆るやもしれない それまでは山に 挟まれて 雪ごと引き被って しばし 眠りにつくとしよう