2010-01-16 春 ひきつれつつ それでもとばして縫いあわせよう 小型ミシンになりかわり あちらへ こちらへ なにもしたくない馬の舌に塩を擦りつけて 牽いていく水辺 今や施餓鬼は どこにいたって 借景となりかわる ざら紙の中で 息をついでるようでも 更なる事には血は燃え 薄い空には黄塵が立ち 魚の眼は深い色だ 忘れまい 忘れてはいけないのだ針を合わせれば 型紙の チョークの文字が 消えながら跳ねている 東の空