同姓同名

 過日、龜鳴屋さんと話をしていたら、自分の口から「榊原淳子」という名前が出てきてその久しぶりな響きに驚いた。現在、同姓同名のお天気キャスターがいるみたいだが、当たり前だがその人ではなく、80年代に活躍した谷山浩子にそっくりと評判だった詩人のことだ。大きめなセーターにロングスカートの似合うセンセーショナルな詩を書く方だった。谷山浩子を見るたび思い出す。彼女はどうされているのかな。
そういえば、以前この日記に書いた仙波龍英さんの『私は可愛い三月兎』(紫陽社)も書庫にあり、拝見したら、歌もあるようだったが、どちらかというと詩集だった。
 高橋睦郎のロックな自画像をイラストにあしらった青い詩集もあり、最近、雑誌で見た田口犬男かと思った。あたり前だと思うが、若き日の高橋さんからは、自然の匂いは皆無だ。
 誰それに似ているとはあまり言われないが、同じ名前を持つ人物なら何人か思い浮かべることができる。今の職場で働き始めたおりに「ドラマに同じ名前の人がいるね」と何度か言われた。これは「天気予報の恋人」ちょっと観てはいないが、確か佐藤浩一が出ていた。ちなみに、このドラマの脚本家である岡田惠一さんは、「ちゅらさん」にも「しょうこちゃん」を出していたが、思い入れのある名前なんだろうか。漢字はどちらも祥子らしい。
そしてこちらは実在の方だが、私が教師を目指していた頃、『教員養成セミナー』に教員採用試験を突破した体験を載せていた同姓同名の方がおられた。今でもウェブ上で名前を見るところをみると教員一筋で活躍の様子だ。
ちなみに私の名前は母が「捷子」とつけるつもりが父が自分の好みで変えてしまい「彰子」となった。字は気に入っているが、話し合いなくして字を変えるという所業のせいか、名前に意味付けがあまりなさそうなのが残念なり。