美濃市さんぽ

昨日、書店で『ネット古本屋になろう!』(河野真 青弓社)という本を見つけ、たまたま開いたページを見ると、なんだか馴染みのある文章。遡ってページを繰ると同じ市におられる徒然舎さんの開店体験記だった。 一読して分かる文を書くということは、なかなかできないことだろうと思う。この本はビジネスの棚に置いてあった。


今日は車で40分ほどの美濃市に、手製詩集の裏表紙に使う和紙を求めに出かけた。久しぶりに美濃市に来てみると、結構観光の町になっている。まず、写真の「天ぷら−」という昔の看板が掲げてあるケーキ屋に入る。食料品店の看板を残して、あとはフランス風に改装。ケーキはクリームチーズ干し柿のタルトと塩スイートポテトが季節を感じさせる。その一軒隣は、東京・谷中にも支店を出している革製品の専門店。
名古屋嬢親子(親も巻いてる)がばんばん鞄を買い込む傍ら、もっぱら眺めるのみ。そして今日の目的は紙の購入。「紙遊」さんにはたくさんの便箋、紙製品が置いてあって、今の流行が分かる。ちょっと大正デザインの入ったしゅっとした黒のアクセントがあるもの。ちいさなちいさな添え書き箋というのも人気があった。
そして書店ながら紙物もある店に行くと、以前より書棚がだいぶ消えて紙物が半分以上になっており、愕然。ここで、紋切りの下中菜穂さんの手工、図工本コレクションの載った本を購入。小林かいちの紹介本もあり、気になる本がなくならないうちにもう一度来なくては。紙ものの店では、来年は虎年だから、虎のデザインがたくさん目についた。 美濃市も町家再生に熱心だから、はんのきみたいな古本屋があるとなおいいんだけど。突風にあおられながら家路につく。寒い〜!