ONE DAY

君は懸命に叫ぶ
なにかに揺さぶられ
止めながらも
役目にためらう


つかんで離さない
葛藤につかれて
目を落とし
一円五十銭の手間賃を
結びつづける
なぜ人は一万個も
バターキャラメルを
買いたいのだ
儲けている誰かさんよ
1400枚のノルマのくせに
牧場の風景が
暢気にくずれて広がっている


ひもをひらひらかざしながら
「白いクリームのために青い空はあるんでしょう」
君は
普段を取り戻す
気流は勝手に起こったものだ
でもなぜ空と雲は
人に
意味ありげに見えるのかもう
ひもを結んでください
今日は
向き合えない私にもそのいろは
ひたひたと寄せて
顔にいろを残す