軒先をお借りして

『二月十四日』の冊子を製作して、二週目に入ろうとしています。手にとっていただいたみなさま、ありがとうございます。
作った後のことなど何も考えず、ただ詩をまとめて届けようと始めたことなので、読んでいただくのに、不便をかけています。
詩集を無料で配布をしているのは、お金がとれるような造本ではないということと、詩集は読まれないものの筆頭なのに、私は全く無名な存在で、そんな人のものに、巷の人が150円出して読んでくれるかなという疑問があります。今の立場でリスクも負わずに詩をただ読んでもらいたいというのは、傲慢ではないかという気持ちもあり、今月の知恩寺までは、なんとか配布を続けようと思っています。特に懐に余裕があるわけではないので、どれだけ出せるかは生活費次第ではあります。大変な偶然から詩を見つけていただき、さまざまな縁が私の詩作の再起動のきっかけとなったのですから、ネットやお金で簡単にではなく、人間関係をつなげて詩集を手にいれていただきたいという願いも製作するうちに生まれてきています。
このたび岡崎武志さんと山本善行さんに骨折りいただいて、京都は山本さんのお店『善行堂』にて、東京は『音羽館』に詩集を置いていただくことになりました。仕事の合間に手で作っているため、数冊しか出せませんが、もし読まれた方がありましたら、当日記まで、ご意見、ご批評、感想をお知らせいただきたいと思います。写真は今朝送った五冊です。いい旅しろよ!