18ticket

ひとむかし
砂と戯れ飽きたころ
きっぷがつれて行った先


岩船駅のホームの花壇
西大山の人家の裏
つららの並んだトイレ
Y・Hの二段ベッド
モヨロ貝塚
熱川無人
陽の落ちた笹川流れ
真夏の民家地帯
秋月の水道栓


終点は
時刻表には
乗ってない。


時をとめてほしくないのに磁場はカイナを離してくれない時間が瀧になって落ちる世界の果て
のほとりにいたのか
貧乏ゆすりが
身についてしまうほど


いつの間にか
帰り着いてはつぎの季節にまた靴をはく
夏、春、冬
そんなにも君は退屈を探していた