2009-08-26 焼き鳥若竹 黒龍を楓のカウンターにのせて 火曜日の客は言葉すくなだったミイがあいさつにでる 医者の家を自ら出て 肴三昧を選んだ あっぱれなやつ おばさんの漬けた 特大の梅が口に転がる その甘苦さ 日々の傷を 止まり木でなめて 治したこともある 泥酔して川からあげられ めざめた座敷も 今はなく おじさんもいってしまったもう一人で あんなこころもちで のめないだろう 静かだったミイ 小郡では 大いに甘えて 鳴くという おばさんを思うと あっぱれなやつ 受話器の向こうに 呼びかけてやる