2011-03-08 コーヒーテーブル ガラス窓ばかり 目立つ席だ 夜更けは 銀髪の一人客が目立つ もう 充分だから レシートの中に 何かあるかと 探さなくったっていい 邪険にしようが 随いてくる 植木だの排ガスに紛れて 弱味というものは 睫毛が美しかろうが なめらかな唇を 開こううが ささいなことには 響かない ただ 眠りたいと 拭き跡くらいの 確かさで 願う