コーヒーテーブル

ガラス窓ばかり
目立つ席だ
夜更けは
銀髪の一人客が目立つ


もう
充分だから
レシートの中に
何かあるかと
探さなくったっていい


邪険にしようが
随いてくる
植木だの排ガスに紛れて
弱味というものは


睫毛が美しかろうが
なめらかな唇を
開こううが
ささいなことには
響かない


ただ
眠りたいと
拭き跡くらいの
確かさで
願う