冬至

きまりごとのみ
後生大事と
抱えていたければ
ずっと一人で
生きていけばよい

てのひらには様々の温度があり
重ねるたびに
虹彩
じっと眺める
そのあたたかさ
その不思議に
たまに気づいては
あゆみを止める

行く手を教えていてくれた凍てついた木立も
太陽の露を宿して
ただあかるく
もう今日は
もう車を待たない
特別な一日としよう