青嵐

 蒸発してしまった気力が
 前髪を濡らしているようすだ

 きいろい週末が眠たげに
 息を吐くnowo聞きながら
縮こまった夢をたどる

その人でないということで
憎まれてもみるが
もうすぐ40だから
昔より
げんきだし
私は私
まだまだ
鏡台をかついで
階段を昇っていける



 この嵐が終わると
光いっぱいの河が現れる


 

幌の荷台にカツヲ節を積んで
 フライドポテトは40キロで
音だけ陽気に
いそいそと走る