2009-04-21 ■ 扉を 押し入って みると 雨天の中に一瞬の平安だ 隅に座って コーヒーを頼もうにも 気配といったら ゴムの木とアロエ よりそえば 憎まずには いられない修羅の身の上 携帯をプツンと押せば たまに雪国がうつる 埃をかぶったこけし いつからここに 置いてあるのか どうでもいいが安寧だ あなたは一人で 旅をしている 私も一人でここにいる 煮詰まったコーヒーは 飲めない アイスカフェオーレを ください 消息は しらない でいいのだ いつかのいつかも 曇天のなか