幼き日 梅は親しいものだった 用水をまたぎ 白い花を探しに行くと 庇の奥でくすぶる弟等も 途端にはしゃぎだすの だった 鳥は どこから春を 抱き取り 翼を替えるのか 裏山で一日中 境目を見つめた 幼い手で残した 淡紅色のカリン ミツマタの黄色 薄紫を見せ…
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