虹彩ひそむ 潮の変わり目 祖父が生き永らえて 父に渡したものらしいが 警備員の 芯の苛立ちを 水と共に 味わってしまう 古い友だちの 暢気がよりどころなのに 窓は幾重にも 蜘蛛の糸につつまれて 外は 天が割れたような騒ぎだ 何を杖にして 渡って行こうか …
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