痕跡の花 ねことまつわりながら暮らした その軒にはばらがさいた 丈ばかり高かったことは 覚えてはいるが 心を寄せたおぼえがない 丈夫そのものの 肉厚な笑顔の下 棘はならんで 自転車をしまう背を刺した 四つ角のポスターは剥がれ長雨に打たれた初夏も 褪せ…
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