2009-12-15 彩雲 長閑な午を過ぎて 家路への眠りにつくはずの老いた目を 西の空が誘いこむまた生き永らへて 流れを越え 濃州に身を委ねる 山で身を灼かれる日も この橋の頂きで 見下ろすのだろうか 光をもとめ 身をよじらせていたら いつしか蝙蝠となった 迷うために 翼を差しだそうか 群青のさなかに 溺れるがごとく