輪廻を

 生きていくことに
 青筋を立てた娘たちに
 流れにまかせろなどといい
 だらしない男が
 ベッドを共にしたりする



 誘蛾灯の音を聞きながら

 さえない私たちは
 働きつづける



 小銭しかもってないけど
            



 親も 恋人も
 自分の中にしかいない



 仏陀
 もう輪廻は信じていないが
 菊の芽のように
 なぜか 生きている