2013-02-15 飛来 ついに車の窓を 手で擦って 目を凝らす 突然の雪に 塞がれた夜道 弟が 娘が生まれた と知らせてきた 父に そっくりな声で 11時11分に生まれたのだと 四十を迎えても 昨日の夜道を まだ歩いていると 信じ いつまでも育ちきらないで 平気でいたけれど 抱き上げた 頭のまるみ ちいさなお尻から腕に 伝わるおもみ だいじだいじだいじ と胸が唱えた 私たちの父がそうであったように 私たちの母がそうであったように こうして やっと歳をとる誕生、おめでとう