2019-05-11から1日間の記事一覧

一皿が紡ぐ縁

狐野扶実子『世界出張料理人』(角川書店)は、 駐在員の妻であった著者が料理を学び、 三ツ星レストランの副料理長を務めた後日譚が収められている。 縁に導かれるままに出張料理人に業種転換した筆者の五年間の挑戦 は、まさに孤軍奮闘という言葉がふさわし…

お弁当箱と手紙

映画「めぐりあわせのお弁当」は、リテーシュ・バトラ監督が、インドで120年前から始められ、今に続くダッパーワーラー(お弁当配達人)のドキュメンタリーを作ろうとしたことが、製作のきっかけだったという。 主人公の一方が狭い台所にこもりきりの主婦イラ…